127 活性生ジュース

メニューの特徴

7種の野菜、果物が入った生ジュース。半世紀以上前の店で、向島料亭街の客に長く愛されてきた。父を継いだ二代目が、経験と技術で素材の旬を生かす。味を壊さないようバランスよく丁寧に、冷やしすぎずに供す、さわやかでやさしい味。

 

認証理由

料亭街のモダンな歴史を背景に、長年にわたり愛され完成された味は、なつかしさと同時に、ヘルシーさと安らぎを求める時代に合うあたらしさを感じさせる。

 

区民調査隊コメント

口の中で野菜と果物の持つ味が調和して美味しさとなって広がり、体の中に染み込んでいくような、体にやさしい感じがした。

 

事業者コメント

季節の生ジュースとくるみパンの店 カド
主人
宮地 隆治

この店は、父が向島にあった伯母の料亭で会計事務を行っていた頃、店に遊びに来て知り合った、志賀直哉の実弟で建築家の直三氏に設計を依頼して建てました。ロンドンのパブのような店にしてほしいと頼んだそうです。氏は東京芸大の講師で、学生がアルバイトで店内の装飾などを作りました。

当時、こんなに窓が大きな店はなく、外から丸見えだと嫌われたこともあったとか。また、そもそも生ジュースを出す店は他になく、日本橋に1軒あったくらい。ラーメンが30円の時代に生ジュースは100円。そんなモダンな店が受け入れられたのは、向島の料亭街だからでしょう。最盛期は料亭400軒、芸妓2000人だったとも聞きますが、お客様は政治家や企業経営者など外国の文化を経験した方も多かったようです。

活性生ジュースは、父が齢で体調を悪くし、嫌いな野菜をジュースで摂ろうと工夫したもの。当時は裏メニューでしたが、人に勧められて出したら評判になりました。今ある「医食同源 漢方的配合の活性生ジュース」の古い貼り紙は当時書いたもののままです。

ジュースの味は素材が70%で工夫が30%。なので、材料は数十年前から信頼する八百屋さんに頼んでいます。品種と旬を念頭に選びます。

また素材のバランスも大事で、例えばパセリは色がきれいですが、多すぎるとまずくなる。さらに、ミキサーの回転数を上げ過ぎると味が落ちます。味をわかってもらいたいので、夏でもあまり氷をかき回さず、冷えすぎないようにお出ししています。

人々の生活の息吹こその下町。東京スカイツリー®ができ、町には新たな変化が訪れると思いますが、私共は変わらず、今までどおり営業していくつもりです。

 

メニュー情報

活性生ジュース  600円(税込) 

材料:アロエ、セロリ、パセリ、グリーンアスパラガス、レモン、りんご、はちみつ

 

店舗・事業者情報

<季節の生ジュースとくるみパンの店 カド>
昭和33(1958)年創業の生ジュースとくるみパンの専門店。向島料亭街の中央部、見番通りの角にある。ご主人は、父親が開業した店を、亡くなった1994年に継いだ。
生ジュースは季節もの6種類(いちご、マンゴー、パパイア、ブドウ、アボカド、ホットオレンジ)とオールシーズンもの3種類(活性生ジュース、バナナ、オレンジ)。くるみパンはサンドイッチサンドイッチ9種類、テイクアウト9種類。活性生ジュースは30年以上前からのメニュー。

〒131-0033
東京都墨田区向島2-9-9
電話:03-3622-8247
営業時間:11:00~21:00
定休日:月曜日