008 おとも箱

商品の特徴

江戸指物の技術による小物入れ。薬を入れて持ち歩いた昔の印籠を現代風にアレンジした。特に着物の所作に合い、日々の生活の中で失くしがちなアクセサリーや薬などの小物が整理できる。

 

認証理由

職人が減少している伝統工芸・江戸指物の技術を受け継ぎながら、お茶会やお稽古ごとといった若い女性の着物シーンに彩を添えるかたちで印籠を現代に蘇らせる提案は、懐かしさと新しさの共存というすみだブランドの価値を体現するものである。

 

審査委員コメント

1本の角材をくり抜いて作られている、しかも割れないように1ヶ月乾燥させると聞いて驚いた。若い職人さんが江戸指物の技術を継承し、若いお客様を増やすために、新しいデザインに挑戦していることも、とても意義深いと思う。

 

事業者コメント

指物益田
代表
益田 大祐

指物師になろうとしたきっかけは、家具メーカーで働いていた時に、新宿で開かれた「江戸指物展」での実演を見たことです。コストや効率の追求だけではない、職人の技術に圧倒されました。職人の皆さんの多くが60代以上で、技術を継承するにも今がギリギリではないかと思い、この世界に飛び込みました。

浅草で8年間修業の後、独立。修行時代から親交のあった伝統工芸職人の方々のお誘いもあり、墨田区に移りました。

指物は釘などの接合具を一切使いません。木は湿度によって何ミリも動きますから、木と木を組むことで、接合部に歪みが出ることなく同じように収縮し、長く使うことができます。

指物のお客様は、日舞、茶道、書道、華道といったお稽古ごとや歌舞伎の世界の方々や料亭で、8割が特注。1つ100万円以上する商品もあります。そういった中で、私はもっと多くの人に指物に興味を持っていただきたいと思い、「おとも箱」を作りました。最近は若い人でもお茶を習うなど、日本文化を大切に思う人が増えています。そういう方々に手にとって欲しいですね。従来の江戸指物は漆を塗ったり木目を強調したりすることが多いのですが、敢えて木目をすっきり見せることで、若い女性でも持ちやすい工夫をしています。

江戸指物の伝統と現代に溶け込む仕様の間で日々奮闘しています。「おとも箱」が皆様の指物の世界への入り口になればと思っています。

 

商品情報

おとも箱
 ケヤキ材 7,020円(税込)
 ヒノキ材 8,100円(税込)
 紐の色とトンボ玉は数色を用意。
※通常はイベント等での直売。

 

事業者情報

<指物益田>
代表の益田氏は、家具製造会社を経て、平成9(1997)年台東区の「江戸指物師 渡辺」に弟子入り。8年の修業後に独立、平成21(2009)年10月墨田区立川に移転、翌年墨田区伝統工芸保存会に入会。
座卓、棚物、姿見から、茶道具、仏具まで、さまざまな江戸指物の製作および販売を行っている。約8割が特注品の製作。修理も手がけている。

〒130-0023
東京都墨田区立川4-6-5 1階
電話:03-6315-8546 FAX:03-6315-8546