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「すみだモダン」をもっと知る

HISTORY「すみだモダン」の
成り立ちと
現在地

なぜ墨田区は
「ものづくりのまち」
となったのか?

東京23区屈指のものづくりのまちである墨田区。その成り立ちをご紹介いたします。

  • 1830

    葛飾北斎画『冨嶽三十六景 本所立川』すみだ北斎美術館所蔵
    江戸時代、入江の立地と
    再開発で誕生した産業のまち

    葛飾北斎が描いた1830年頃の本所堅川・木材問屋の風景。もともと湿地の農村地帯だったが、江戸時代に大名家の蔵屋敷や町人地として開発が進み、排水と水運のための運河を整備。水運に恵まれたことで、大消費地・江戸を支える地場産業としてこの地は発展した。

  • 1887

    創業開始当時の鐘淵紡績/出典 『新撰東京名所図会』(東洋堂)の絵図
    明治維新後に多様な産業が生まれ、
    工場地帯に発展

    明治維新による武家階級の消滅後、この地に入ってきたのが今の「ものづくりのまち」の原点となる多種多様な町工場や職人であった。水運を利用できる本所エリアは、工場にとって好立地。製造工程で水を大量に使う油脂やガラス、紡績、鉄鋼、革なめし業などの工場が立ち並び、次第に工場地帯として発展していく。

  • 1955

    昭和30年代頃の石けん工場の様子/墨田区立すみだ郷土文化資料館所蔵
    戦後、墨田区が誕生。
    高度経済成長期にさらに活性化

    関東大震災、そして第二次世界大戦の戦火でこの地の多くが消失、廃墟となったが、終戦後まもない、1947年に、本所・向島の両区がひとつになり「墨田区」が誕生。焼け野原に住宅、工場が建ち、産業の町としての復興が進む。1953年には工場数が戦前を上回り、昭和30年代の高度経済成長期には飛躍的な発展を遂げる。

  • 1977

    官民連携
    —人と産業が調和したまちづくりの実現

    墨田区では1979年に「中小企業振興基本条例」を全国で初めて制定。墨田区における中小企業の重要性と、健全な発展、区民福祉の向上を目的に取り組みを開始。その背景には、墨田区の産業振興は、「現場主義」に始まっており、1977年から約2年をかけ、製造業実態調査を実施。その後も「すみだ産業会館」「すみだ中小企業センター」を開館。区内のものづくりを中心とした製造業の受注拡大を目指した企業台帳のデータベース化を進めていく。

  • 1986

    ものづくりのまちに必要な変化とは?

    1986(昭和61)年には「すみだ3M運動」の一環として「小さな博物館」が開館。来街者が区のものづくりの歴史や文化、職人の技術に触れる機会を創出した。1987年に刊行した書籍『イーストサイド』では、当時の墨田区の産業の実情と、未来への提言が語られており、「墨田区のよさは」「製造業から商業への体質転換」「企業開発力が必要」「ひとりでは戦えない」――そんな言葉が綴られている。

  • 2004

    後継者等育成ビジネススクールの開講
    東京スカイツリー誘致の決定

    1990年代には「すみだブランドの育成」の動きが活発化。1996年に新商品・新技術開発支援の開発コンサルティング事業が開始。2004年には、地域産業の次代を担う若手人材の育成を目指す私塾形式のビジネススクール「フロンティアすみだ塾」が開講。現在もその取り組みは続いている。その後2006年に「東京スカイツリー」の誘致が決定した。

  • 2010

    地域ブランディングの必要性
    「すみだモダン」の誕生

    東京スカイツリーの開業を控え、墨田区が日本全国、世界中から注目を集めることを契機に、改めて区内の優れた商品など、「すみだの魅力」を通じて、墨田区の知名度向上を目指してスタートした取り組みが「すみだ地域ブランド戦略」だ。なかでも2010年からスタートした「ブランド認証事業」では、毎年区内の事業者より認証候補商品、メニューを公募し、厳正な審査のもと「すみだモダン」というブランド名で認証。2018年までに、商品部門では計145点、飲食店メニュー部門では、計60点が「すみだモダン」としてのブランド認証を獲得した。※認証点数は延数。

  • 2015

    グッドデザイン賞の受賞
    加速する海外連携事業

    商品の認証や、新商品開発等を通じ、「ものづくりのまちすみだ」を区内外へ広くPRしてきた「すみだ地域ブランド戦略」は、「地域・コミュニティづくり/社会貢献活動」の分野で、2015年度のグッドデザイン賞を受賞。また、ものづくりの好循環の輪は、海外との共創にもつながり、2016年には、台湾デザイナーと墨田区企業による新商品開発プロジェクト「台湾設計×日本精造」が実現した。

  • 2017

    活発化するコラボレーションの輪

    「すみだモダン」=「ものづくりのまち」というプロモーションの拡大を背景に、海外デザイナーと“すみだのものづくり”企業の共創プロジェクトも活発化していく。デザインディレクターにスイス出身のダヴィッド・グレットリさんを迎え、9人のデザイナー×6つの墨田区のものづくり企業が参加した「SUMIDA CONTEMPORARY」プロジェクトが実現した。

  • 2020

    「ベストオブすみだモダン」を発表、
    10年の活動の集大成に

    2010年から2018年まで続けてきた「すみだモダン」のブランド認証事業の集大成として、これまで認証してきた商品のなかから、特に「すみだらしさを体現している商品」として選定を行い、2020年に「ベストオブすみだモダン」として、商品13点を発表した。

2021

進化を続ける「すみだモダン」
新たな活動としてリスタート

近年、墨田区ではSDGs をはじめとした、社会課題解決のための仕組みづくりや、サービス、プロジェクトなど、これまでの「ものづくり」の枠にとらわれない先進的な取り組みを進める多様な担い手が多く活動を広げている。「すみだモダン」は、これから「ヒト、モノ、コト」を広くサポートできるように、地域ブランド「すみだモダン」の定義をさらに進化させることに舵をきる。2021年秋より、「すみだモダン」は「すみだ地域ブランド戦略」事業そのものを表す言葉とし、その定義を「ものづくりを通して、未来のスタンダードを創造し、人々の幸せを育む活動」として、リスタートさせた。

ACTIVITY「すみだモダン」の主な活動

  • つながるすみだモダン
    パートナーシップ連携

  • つくるすみだモダン
    フラッグシップ商品開発

  • つたえるすみだモダン
    ブランドコミュニケーション展開

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  • HISTORY「すみだモダン」の
    成り立ちと現在地

  • 「すみだモダン」ブランド認証
    商品
    2010-2018

  • 「すみだモダン」ブランド認証
    飲食店メニュー
    2011-2018

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